「死ぬと思えぬてか.死のうが死ぬまいが,そんなことに用事はないがな.・・・わしは・・・もう何時死ぬやらわからんがな.しかし,そんなこと考えてみたてしょうがないことだ」
(利井鮮妙師)
必ずやってくる死を思うと憂鬱になります.そんなことじゃだめじゃないのと“反省”しておきながら,憂鬱でないと,こんどは,死から目を逸らせているのじゃないのと“反省”する.この反省もまた余計なような・・・と思っていたら上の言葉に出会いました.
以前,「わが罪に用事はなしの花」,「罪の算段無用なり」という才市さんの口合いをご紹介しましたが,「そんなことに用事はないがな」は,それらと同じことですね.自分が必ず死ぬことや自分の罪の自覚はもちろん大切なことです.だけど,それにとらわれるてはいけない・・・.
【補足】
利井鮮妙師:梯 實圓『妙好人のことば』, 法蔵館, 1989(2008), p. 258--259.
出先(^^;)から記事がupできるかどうかのテストです.うまくいった感じですが,どうも勝手が違うので,コメントに対するお返事は書けないかもしれません.というのも,日頃はデスクトップ型で MS-Windows を使っているのですが,今使っているノート型は,父の残したマッキントッシュです.操作の違いは思ったほどではありませんでしたが,それでも,いろいろ戸惑います.