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[才市] 才市の心は そらごと たわごと
旧ブログ 2010年11月28日 (日)

さいちがこころは そらごとたわごと
まことあることなし
ごかいさんの よう知ってをんなさるよの
如来さんの
さいちを たすけてやるとや
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
(『ご恩うれしや』 p.88)

 この歌の最初の言葉は,歎異鈔の次のお言葉を踏まえたものでしょう.

火宅無常の世界は,よろづのこと,みなもつてそらごとたはごと,まことあることなきに,ただ念仏のみぞまことにておはします.

 そして,この歎異鈔の言葉は,当然,聖徳太子の「世間虚仮 唯仏是真」(世の中は偽り仮りにして,ただ仏のみこれまことぞ)という言葉を踏まえたものだと思っていました.でも,そうではないそうですね.この言葉を記した文書は,長く法隆寺に秘蔵されていて,徳川光圀が,『大日本史』編纂のために各地に調査官を派遣して史料を収集した際に“発見”されたのだそうです(この印籠が目にはいらぬか! と言って秘蔵文書を提供させた・・・わけないですね).
 それにしても,この二つはほとんど同じです.

六百年という歳月をへだて,互いに相まみえることもなかったけれども,世俗にありながら仏道を生きられた二人の聖者は,一つの真実をめざして生き,ともに同じ領域を確認しておられたといえましょう.
(梯)

【補足】
 『歎異鈔』からの引用は,『注釈版 聖典』 pp.385--856.
 梯:梯実円『歎異鈔 聖典セミナー』(本願寺, 1994), pp.337--338.

どうも頭の中がわやわやしていて,落ち着いて書けません.今回は,自分の覚書をそのままアップしたような感じになってしまいました.

コメント

こんにちは
なかなかpcの前に座ることが出来ずにいます。仕事や家事に追われて!
そうですか、聖徳太子のお言葉は最近(?)されたとは聞いていましたが
黄門様でしたか、雑学ファイルに記しておきましょう。
雑行まみれの私にはなかなか 仏のみが真とは思えずにいますが、生涯を悩み抜かれたお二人ならではのことですね。
短い言葉で胸を刺します。
米沢英雄さんが 浄土真宗をひと言で言うと・・と言われていました。
一言で言わないと間に合わないと・・・
頭の中のわやわや(雲霧)は晴れましたか?
私もここ数ヶ月 わやわや に悩まされています。しばらく続きそうな雰囲気なのが怖いですが、これも仏縁として捕らえていくしかないと大先輩の
二人の聖者に訪ねていきましょう。
今年も残すところひと月となりました。お体を自愛されたし!!

こんばんは.
 お見舞い,ありがとうございます.破旬さんもお忙しいようですね.でも,最近,うれしいことがあったようで,ここでお祝い申し上げます(って,他の人には何のことやら,ですが).
 そういえば,昔,今日うれしいことがあったから,とだけ言って番組の最後に万歳をしたTVタレント(?)がいましたね.それだけでは何のことやら分からないのですが,実は,ある政党の議員が当選した祝いだったそうで,放送を私物化したとTV界から完全に追放されてしまいました(つまり,完全失業).ある政党とは当然!野党です.ひどいことするなぁと思いました.
 話が変な方に飛びましたが,書き直すヒマもありませんので,今日はこれで.おやすみなさい(^-^;).

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