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獺祭ならびに scholar's mistress のこと,または私的近状報告
旧ブログ 2010年2月 7日 (日)

獺祭:
カワウソの習性として捕らえた魚を人間が先祖を祭るときの供物のように川岸に並べることから,書物を多く紐解き,座右に並べて詩文を作ること,また好書家,考証癖,書癖などを言う
(『ウィキペディア』の「獺祭魚 だっさいぎょ」から抜粋)

 scholar's mistress の方は,ある小説に出てきた言葉で,ベッドの上に長く積み重ねられた本や雑誌の山がそう呼ばれていました.獺祭と似た状況を言っているわけですが,正反対を見ている感じですね.かたや厳粛な祭,かたや・・・.あ,いや,もちろん,mistress のまともな意味からすれば,本に敬意を払っていると言えなくもないですが(^_^;).

 唐突に何の話だって言われそうですが,実は,今,腰痛で臥せっております.ただ,今回は,じっと寝ていると痛みはほとんど無く,多少は動けもします.で,気がつけば,学生のころ仲良くしていた私の scholar's mistress が久しぶりに姿をみせていて,旧交を暖めている次第.

 ただ,以前と違うのは,電子手帳(Zaurus)とネットブックがその中に混っていることです(この文章もZaurusで書いています.仰向けに寝たままで打てるので快適).先の小説では,scholar's mistress が最後に重要な役を演じるのですが,その中に,ノートパソコンや iPod などが混っていたら結末は随分違った感じになっていたかもしれない・・・などと暇にまかせてどーでもいいことを考えている今日この頃です.

【補足】
 "scholar's mistress" が出てくるのは,フリッツ・ライバー『闇の聖母』です.この語をどう訳してあったか確認できませんが,小説の流れから見て,"lover" の意味を強く出して訳してあったのは間違いないでしょう.なお,"scholar's mistress" は手元の英語辞書にはでていません.googleではたくさんヒットしますが,ざっと見た感じでは,一般的な成語ではないようです.

 『闇の聖母』はいいですね.同じ作者に『妻という名の魔女たち』という同系列の小説がありますが,これは,まあ,楽しい一時を過ごさせてくれたけど,なければないで,代わりの本は他にもあるという感じ.しかし,『闇の聖母』は他をもって代え難い.もっとも,今一つ,という感想をネット上で見たこともありますので,好みの問題かも知れませんが.

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