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「恋い慕わしき 法の言の葉」(梅田謙敬)
旧ブログ 2014年7月23日 (水)

 梅田謙敬が才市さんを詠った短歌が数首あります.それについて,問Ken_kimiy_2 い合わせがありましたので,これを機会にここでもご紹介します.

 当山には短冊が3葉残っています.だいぶん古びていて,シミのように見えるのは,模様や金箔(?)が色あせたものです(^^;).

1) 浅原才一[ママ]ぬしの六字尊号を拝受せられければ

入りがたき 法の深山を ふみわけて きこゑし君のまことをぞ思ふ

(才市さんがご本山から金泥六字名号を頂いたのは1920年ですので,その時のものと思われます)

2) 浅原才市老人の逝去を悼みて

ゆきましし 後に思へば 今更らに こひしたはしき 法の言の葉

(裏面に「昭和七年二月二十九日二七日逮夜によみはべる」とあります)

3) 才市老人の逝去を悼みまつりて

君ゆきて 法の村里 あれにけり あとをつぐべき人もなくして

(これも裏面に「昭和七年二月二十九日二七日夜」と謙敬自身によって記されています)

 謙敬が才市をどう思っていたかを窺わせる逸話については,また改めて.

追記:1の添え書きを「・・・六字名号を拝受・・・」と書いていましたが,「尊号」ではないかとのご指摘を(間接的に)いただきましたので,改めました.ありがとうございました.
 同じく1の「きこゑし」は「きゝゑし」ではないかとのご指摘もいただきました.ここは,実は迷ったとこでして,ちょっと,保留とします.
 そのほか,細かなところ修正しました(2014.07.26)

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