愚痴が出た出た また出たよ
なむあみだぶと つろうて出たよ
機法一体 これがこと
横目振らずに これを楽しむ
ご恩うれしや なむあみだぶつ
(楠, 一, pp.43--44)
仏教婦人会で,春と年末,一人暮らしのお年寄りにお弁当をお配りしていることは,何度かこのblogでもご紹介しましたが,今回の記事は,この春のお弁当につける文章の予定稿です.
春たけなわですが、いかがお過ごしですか。
春といっても、足が痛い、腰が痛い、何かと思うようにいかないくてイライラ・クヨクヨ・・・。そこで、枕元にこんな歌を貼ってみた方がいらしたそうです。
いらいらや くよくよせず おおらかに 悠々自適 老いの坂路を
ところが、イライラ・クヨクヨはちっとも直らない。それどころか、この歌を見るとよけいにイライラする・・・。そう聞いたある方が,この歌を少し直してくれたそうです。
いらいらや くよくよのみの 人の世も 名残なつかし 今日の一日
イライラ・クヨクヨせずにと思っても、それができない。でも、そんな私だからこそ、阿弥陀さまがしっかりと寄り添ってくださいます。だから、今日の一日を名残なつかしと過ごすことができるのではないでしょうか。
ささやかですが、安楽寺仏教婦人会からお弁当をお届けします。今回も社会福祉協議会のご援助を頂きました。この春の一日を,南無阿弥陀仏とともにお過ごしください。
【補足】
楠, 一, pp.43--44:楠恭編『妙好人才市の歌 全』の一, pp.43--44(一の第1ノート, 104番).
「いらいらや・・・」のお話は,『浄土真宗現代法話大系 19』(同朋舎, 1987), pp.76--77に「永井雄二郎医師の高倉会館でのお話」として菴原勉師によって紹介されていました.
公開日を指定して事前にupしておいた記事です.
【訂正・追記 2014.03.03】
補足の2段目で,「長井雄二医師」と写し間違えていたのを上の通り訂正しました.失礼しました.さらに,この話は,永尾雄二郎著『健康と念仏』に出てくるそうです(未見).
また,「菴」を漢字が表示できないと勘違いしてカタカナで書いていたのを漢字に改めました.重ね重ね失礼.(今頃訂正して,誰が読むのだろう^^;)