あきましや あさましや
わたしゃ あなたに なんぎ《難儀,苦労》をさせて
わたしやらくらく ねんぶつとなえ
なむあみだぶつ
(『ご恩うれしや』 pp.104--105)
親鸞聖人に次のようなご和讃があります.
たとひ大千世界に
みてらん火をもすぎゆきて
仏の御名をきくひとは
ながく不退にかなふなり
(浄土和讃 31)
これについて,次のようなご法話を聞かせていただきました.
お念仏のみ教えは,火の中,水の中を潜り抜けても聞かねばならぬ,それだけ価値のあるみ教えだということですが・・・.実は,私は,火の中,水の中を潜り抜けた覚えはない.皆さんはどうですか・・・.でも,お念仏は届いていますね.ということは,私に代わって火の中,水の中を潜り抜けてお念仏を届けてくださった方がいらっしゃるということです.ありがたいことです・・・.
【補足】
浄土和讃 31:『真宗聖典 注釈版』 p.561.
ご法話の方は,記憶で書いていますので,この通りではなかったかも知れません.例によってお名前は伏せさせていただきますが,和上様です.