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「生きているのがつらい.そう感じるのが申し訳ない」
旧ブログ 2012年4月 6日 (金)

 もう旧聞に属するかもしれませんが,入院中のニュース(1月~3月)で印象に残ったものを二つ.

 最初は,40代の姉妹二人が社会から見捨てられるようにして死んだ事件.
 姉は失業中で,自分の仕事と,知的障碍のある妹の世話をしてくれる施設などを探していたそうです.そういう状況で,姉が脳内出血を起こし死亡,妹さんはそのあと凍死したらしいということでした.生活保護の相談に区役所を何度か訪れていたそうですが,「できるだけ自分でやっていきたい」などと話し申請しなかったとのこと.
 生活保護は,本人が申請しなくても,担当者が必要と判断した場合は支給ができるそうですが,それは,相談に来た人が担当者の目の前で倒れるような場合のことだそうです(市の担当者が,取材に対してそう答えていたと思います).『この国は恐ろしい国』という題名の本が昔あったように思いますが,本人が倒れて見せなきゃ援助は不要と看做されるなんて,本当に恐ろしい国です,この国は.
 たまたま,自分が入院中で,手厚い治療と看護を受けている最中だったことに加え,天皇の入院や快癒祈願記帳(?)のニュースが続いたせいで,いっそうやりきれない思いがしました.

 もう一つは,東日本大震災で被災された方の言葉.

生きていることがつらい,この一年はそんな毎日だった.そして,震災で亡くなられた方々を思うと,そう感じることが申し訳なかった.


【補足】
 4月2日からまた入院です.今回は,書き溜めたものを数回分,upして,公開日を指定しておきます.4月末まで,一週間に一回くらいの割合で公開していきますのでよろしく.
 この記事は,4月2日upし,6日を公開日に指定しました.

コメント

おはようございます。
補足を読まないと、よくなられたと勘違いしてしまいそうですね。便利なような機能ですが どんなかな〜
以前法話で「今日、あなたが無意味に過ごした一日は、昨日死んだひとが
すごく生きたかった一日」というような言葉をきいたことがあります。
私はjunkさんのように長期入院した経験が全くありません(保育園と小2の時に脱腸の手術だけかな)ので、病気やケガのために自由でなくなることが理解しにくいけど、娘(看護師)の入院患者さんとのたのしそうな会話の
やりとりを聞くと、けっこうたのしそうな会話です。看護師さんのちからはおおきいですね。
今日、今に感謝して日暮させていただきましょう。お大事に!!

 破旬さま,コメントとお見舞いのことば,ありがとうございました.
 看護師さんの存在は確かに大きいですね.特に今回は,病室は個室(特別料金の個室を頼んだのではなくて,自動的に個室になった^^;),治療中は家族以外は原則面会禁止,家族も病室に入れるのは一度に一人だけ,という隔離環境ですので,話をするのはほとんど看護師さんだけです.幸い,みなさん,いろいろ気遣ってくださる一方で明るくて,落ち込まずに済んでいます.
 あらかじめ原稿をupしておいて,期日が来たら自動で公開するというのは,確かに,いいような悪いような・・・.

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