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冬はまた 夏がましじゃと言いにけり
旧ブログ 2010年9月 1日 (水)

 暑いですねぇ.一体どうなってんでしょうか.あるお寺のblogで,ご住職が,半袖の衣が欲しいと書いておられましたが,まったく同感.いや,半袖の衣なんて甘すぎる.ここはお釈迦様や阿弥陀様に倣って,あの布切れ一枚の衣を夏の衣として定着させるべし・・・.などと,のっけからアホなことしかいう気にならないような暑さです.いや,本当に,暑い.ともかく暑い.

 ずっと以前,暑いときに口ずさむと涼しくなる歌(和歌)というのを教えてもらったことがあります.でも,詩歌文芸を解さない私にはあまりに高尚過ぎて,さっぱり涼しくならず,すぐに忘れてしまいました.
 代わりに口ずさんで気を紛らわしているのが,おなじみの,

言うまいと思えど今日の暑さかな

英訳も続けて言うと,気がまぎれる時間が数十秒引き延ばせます.

You might think but today's at fish.

ついでに,この手の外国語(?)をいくつか.

1) To be, to be. Ten made tobe.
2) Ich Humbalt Wender.

前者はよく聞きますが,後者は聞いたことがありません.教えてくれた人のオリジナルだったのでしょうか・・・と,そんなことを考えていると数分間は“暑い暑い”の愚痴がとまります・・・か?
 そして,“こんなに暑ければ,冬の寒さの方がまだましだ”と言いたくなったときには上に掲げた一句.一瞬,“こんなに寒いのなら,夏の暑さの方がましだ”とブツブツいっていた冬の頃を思い出し,涼しくなったような気がしないこともありません.

 などと,たわごとを並べてみても,やっぱり暑いですね.頭が熱暴走しそうでまともなことが書けません.私の脳ミソも,この点では,コンピュータに負けないぞ!っと.

残暑お見舞い申し上げます.

【補足】引用した二つの句は確か鬼貫だったように思いますが,確認していません.旧仮名遣いで書くべきでしょうが,記憶しているままを現代仮名遣いで書きました.変な外国語3つは読み人知らずですが,前の二つはよく知られていると思います.最後のはドイツ語(?)ですから,“Wender”は,“ウェンダー”ではなく,“ベンデル”と発音してください.妄言多謝.

コメント

クソ と ド の対決ですね。
夏の暑さには クソ を付け 冬の寒さには ド をついつけてしまいます。
クソ暑い と ド寒い(この地方ではこういいます)。
夏にお参りにいった大家のおばあさんが 庭にある大きな欅のことを
「この気が有るお陰で 夏が涼しくすごせます。」といっていたかと思うと
晩秋に再度訪れると「この木のお陰で、毎日まいにち掃き掃除をさせられます。きりが無いので、切り倒してしまおうか!!」と云っていたとか。
夜明け前に一雨あり、窓から涼しい風が吹き込んできました。季節は間違いなく巡ってきてくれているようです。こんなときに風邪など引きやすいので、お気をつけを・・・
2) Ich Humbalt Wender これはドイツ語では??

 欅のお話,ありがとうございました.私の記事でいい足りないところをちゃんと補っていただき,感謝!
 暑さ寒さや欅についてこんな調子でブツブツ言っているのは,それでもまだ笑い話にもなりますが,身近な人に対する評価でこれをやっているのに気づかされると,さすがに,自分に愛想が尽きます.なまんだぶ・・・.

 クソとドは気づきませんでした.確かにそうですね.日本語は面白い.単なる慣用か,それとも何か理由があるのか・・・?
 Ich Humbalt...ですが,学生の頃,誰かに聞いたと思っていたのですが,なんとなく遠藤周作氏の狐狸庵エッセイで読んだような気がしてきました.でも,違うかもしれません.

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