才市や幸せ 諸仏の仲間
才市や幸せ 菩薩の仲間
才市や幸せ 釈迦如来さんの仲間
才市や幸せ 御開山の仲間
才市や幸せ 蓮如さんの仲間
才市や幸せ 善知識さまの仲間
才市や幸せ [聖徳]太子さんの仲間
才市や幸せ 七高[僧]さんの仲間
[後略]
(鈴木, p.54)
学生の頃,辞典をパラパラしていて「準拠集団」という項目に目が留まりました.
[・・・] 原語のままレファレンス・グループということもある.個人が自らを関係づけ,また,その集団の標準や規範がその関係づけの枠 [・・・] としての機能を果たしているような集団をいう.個人の所属している集団の一つが同時に準拠集団としての位置を占めるばあいが多いが,所属性をもたない集団が準拠集団となっていることもある[・・・].
準拠集団の主な機能として,通例,つぎの二つが区別される.(1) 比較機能 [・・・], (2) 規範機能 [・・・]. (2) は,個人の判断や態度のよりどころとなるような一定の基準ないし規範を提供する機能で,[・・・]
(平凡社『哲学辞典』, 1978, p.699)
実際には所属していない集団が準拠集団になっていることもある,という指摘がおもしろかったのですが,いろいろなことがこの言葉ですっきり理解できるような気がしました.たとえば,中井英夫やコリン・ウィルソンの小説には,“自分は流刑に処せられている”,あるいは,“自分は exile である”という思いに苦しめられる人物がよく出てきます.これは,どの所属集団をも準拠集団とすることができない,あるいは,することを拒否している姿でしょう.しかも,彼らの場合,準拠集団の姿が明確でないため,いっそう苦しむことになります.
お念仏を称えるということは,弥陀の眷属を準拠集団とすること.そういう言い方もできるように思いました(それがどうした,と言われれば,それまでですが・・・).
【補足】
鈴木:鈴木大拙『妙好人浅原才市集』
この歌の全文は次の通りです:
才市や幸せ 諸仏の仲間
才市や幸せ 菩薩の仲間
才市や幸せ 釈迦如来さんの仲間
才市や幸せ 御開山の仲間
才市や幸せ 蓮如さんの仲間
才市や幸せ 善知識さまの仲間
才市や幸せ [聖徳]太子さんの仲間
才市や幸せ 七高[僧]さんの仲間
才市やうれしいよ
菩薩の仲間に入れてもろうて
親のご恩があればこそ
親ほど良いものはない
才市よい
へ
親のご恩が知れたら
ご恩報謝の
なむあみだぶを相続するがよい
へ
お有り難うあります ご恩うれしや
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
余談ですが,エグザイルというグループがいるそうですね.中井英夫やコリン・ウィルソンの愛読者としては,衝撃的な名前でした.どういう理由でこんな名前をつけたのだろう,と.ちゃんと見た(聞いた)ことはないのですが,およそ exile とはほど遠い素直で元気の良いグループのような印象を受けました.
余談の余談ですが,“ユダヤ人のバビロン捕囚”を Exile と呼ぶのだったと思います.『エレミアの哀歌』は,ときどき思い出したように読み返していますが,宗教的な違いに係わりなく心に沁みる書ですね.『風の谷のナウシカ』で,ナウシカが腐海に呑み込まれた町を崖の上から眺める場面がありましたが(アニメじゃなくて本の方),あそこでは是非,エレミアの哀歌を歌わせたかった.ついでに,『ソロモンの雅歌』もときどき読みますが,こちらは恋愛歌集として楽しんでますので,クリスチャンの人からは叱られるかもしれません(^-^;).
も一つ余談:「準拠集団」を面白く感じた理由を他人事みたいに書きましたが,実は,「そうか,私は,自分の準拠集団を探しているんだ」と分かったような気がして,面白かったのです.青春してたなぁ~~(^-^;;;).
磯長まで言っておられるのですか.ほんと,たくさんの人にお会いになり,たくさんの場所・法会に行っておられますね.ツメの垢,少し頂いたほうがいいかもしれない・・・(^-^;)
聖徳太子は私も好きです.例の十七条憲法も.あれが,日本的付和雷同の代表例のように引用されるのが悲しい.けっしてそんなことおっしゃっていないのに.
おはようございます
法律というのは、いったん成立してしまうと、それを無効にするには
廃止法案を国会に提出して、可決して、先の法律が効力を失うそうです。太子がこの憲法を成立させてから現在まで、廃止法案が提出されたことは無いと記憶しますので、現在有効形でありますね。
国民の暗記義務を課しましょうか??!!
才市さんが 聖徳太子のお仲間であってヨカッタ!
私はなぜか 聖徳太子が大好きなのです。紙に印刷されたものも
いいですけど。
大阪の磯長のご廟・叡福寺には二度お邪魔しました。あの辺は
のどかで、なおかつ歴史の匂いがプンプンするところです。
旧国道(かなり昔の)一号線の竹内街道をあるいていると
古の世界に迷い込んだ錯覚におそわれます。
複製ですが、資料館で三骨一廟のお棺を見たときは太子の
人柄に感動しました。いい詩を
お有り難うあります ご恩うれしや
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
なむあみだぶつ なむあみだぶつ