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[才市] ご開山さまも こいしくば なもあみだぶを とのうべし
旧ブログ 2010年1月16日 (土)

ご開山さまも 
こいしくば なもあみだぶを とのうべし 
わしも六字のうちにこそ住みと いいなさる 

こんな さいちよい ありがたいな 
へ ありがたくもあったり 
ありがとうも なかったり 
それが六字の なむあみだぶつ 
(『ご恩うれしや』pp.46-47)

ご開山さま:親鸞聖人
六字:南無阿弥陀仏

 昨日,今日と御正忌をお勤めしました.

 正月には強風が吹き,雪が舞い,どうなることかと思いましたが,昨日・今日は,冷え込みは厳しいものの,穏やかに晴れた御正忌でした.

 ずいぶん以前(前住職の時代)から,御正忌の15日日中は,近くの2箇寺と輪番制(?)で勤めさせていただいています.つまり,当山にS寺のご住職においでいただき,S寺にはG寺のご住職が赴かれ,G寺には私が出かけ,これを年毎にグルグル回します.行った先では点燭からお勤め・ご法話まで,そのお寺の住職のすることすべてをするということになっています(16日はそれぞれ自坊で).なかなか,いい仕組みです.

 さて,才市さんの歌ですが,前半は,還相廻向の味わいともいえますし(才市さんのノートでは,この歌の次の歌に「還相廻向」という言葉が見える),また,親鸞聖人を敬うことは南無阿弥陀仏を敬うことであり,「人に依らず法に依る」という教えと味わうこともできます.

後半については,たとえば『歎異鈔』第9条に通じる味わいです.この部分と同じような歌は才市さんにたくさんあります.また,ご紹介します.

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