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昭和の妙好人
石見の才市 略年譜
浅原才市 1850 -- 1932
2014.02.20 改
1812 文化 9 父,要四郎が「加島屋」に生まれる.
1817 文化 14 父,要四郎が涅槃寺に小僧として引き取られる(法名 釈西教).
1826 文政 9 母,スギが「原田屋」に生まれる.
1829 文政 12 父,要四郎が「加島屋」を継ぐため,涅槃寺から生家に帰る.
   * * *
1850 嘉永 3 1歳.大浜村小浜(現 温泉津町小浜)に生まれる.
1860 万延元 11歳.父,西教が実質的な出家を遂げ,才市は,父方の祖母の実家, 大家屋へ船大工の弟子として引き取られ,養育される.
1869 明治 2 19歳.この頃年期奉公を終え,江津方面に出稼ぎにゆく.
聴聞が始まる.
1874 明治 7 25歳.「柳屋」の竹内セツ(1851年生まれ)と結婚.加島屋を継ぐ.
1878 明治11 29歳.娘サキ生まれる.この前後から九州,直方方面に出稼ぎに行く.
1882 明治15 33歳.本願寺で帰敬式を受け,法名を釈秀素と授かる.
1894 明治27 45歳.父,西教(要四郎)往生.このころから特に聞法に励む.
1895 明治28 46歳.妻セツ,帰敬式を受ける.
1896 明治29 47歳.東北地方津波(明治三陸地震)罹災者に義捐金を送る (以後,他の災害にも義捐金を送っている).
1904 明治37 55歳.この頃,下駄職に転ず.
娘サキ,梅木右之助と結婚し朝鮮に渡る
1908 明治41 59歳.母,スギ往生.
1913 大正 2 64歳.このころから詩(「口あい」)をノートに記すようになる.
1919 大正 8 70歳.娘サキの三女マサヨを養女とする. 年末に,「角のある肖像」を画家・若林春暁に描いてもらう.
1920 大正 9 71歳.「角のある肖像」に安楽寺住職・梅田謙敬が讃を書く. 本願寺より,「金泥六字名号」を授かる.
1932 昭和 7 83歳.1月17日往生.
   * * *
1937 昭和12 妻セツ,87歳で往生.
1956 昭和31 25回忌に際して,本山より信行院の院号を贈られる.
1981 昭和56 6月5日-8日,50回忌法要厳修. 以後,顕彰法要が行われている.
1996 平成 8 才市が晩年に建てた住居が,遺族より顕彰会に寄贈される. 現在,「才市の家」として公開.

参考文献

佐藤 平「浅原才市年譜」(『大谷女子大学紀要 第20号 第2輯』, pp.30 -- 49, 1986年).

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