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才市顕彰会刊
才市の本
1999. 5.10 1999. 8.29 改

1 『浅原才市』 川上清吉 著

初刊:昭和32年(1957).  図版(2頁)+目次(1頁)+42頁+文献(1頁). 図版は,角のある才市の肖像の写真,才市が歌を記した紙片,木片などの写真(才市の筆跡),「かぜをひけば...」の石碑の写真)

目次:  1.その生涯, 2.喜べぬものの喜び,  3.救われぬものの救い, 4.なむあみだぶつ,  5.この世とあの世, 6.結び,   文献

才市の生涯とその時代を手短に紹介した後, 才市の歌約40首を引用しながら,その味わいを記す. 小冊子ながら,才市の世界が凝縮されている. 才市の歌を著者河上氏がどのように受け止めたかを率直に記したような ところがあり,著者の感動がそのまま伝わってくる. 反面, 真宗にまったく縁のない方には分かりにくいかもしれない.

 川上 清吉 (1896-1959)
島根県浜田市生まれ.中学校卒業(1914)後,小中学校の教員資格を取り,教職に就く.中・高校の校長を経た後,島根大学教授. 親鸞研究者というよりも,親鸞の教えに救いを求めた信仰の人.また,若い時から短歌などの創作を行った. (『島根県大百科事典』(松江市,1982)より抜粋)


2 『妙好人 石見の才市』 石見の才市顕彰会編

初刊:昭和56年(1981).図版(4頁)+94頁+「第四版の発刊に当たって」(1頁)

巻頭に「才市同行を偲びて」(利井興弘), 「才市同行のよこがお」(山本仏骨),
巻末に,「石見と才市」(小笠原宣秀)と浅原才市略年譜.
図版は,角のある肖像,温泉津町全景,才市の墓など.

主要目次:まえがき, 石見の生んだ妙好人,  煩悩具足の凡夫だから, あさましいそのなかから,  才市さんのお念仏, 日常生活の中で,  晩年の才市さん

才市の歌を引きながら,才市の生涯や歌われてい信心について解説した書.石見の土地柄,才市にまつわるエピソードも紹介されていて,語り口も親しみやすい.才市略年譜も添えられている. なお,有名な角のある肖像に添えられている讃(漢文)の訓下しは,本書71頁参照.



3 『こ恩うれしや: 分類・妙好人・浅原才市のうた』 石見の才市顕彰会

[初刊:昭和56年(1981)]. 図版4頁+9頁(まえがき,目次) +281頁.

巻末に,浅原才市略年譜,あとがき,および第2から4版までの「発刊にあたって」を付す.
図版は,才市73歳の写真, 角の生えた肖像の肖像の部分の拡大, 才市の歌が記された木片, 才市の拝読した御文章など.

五十回忌法要の際, 上記『石見の才市』と共に刊行された才市の歌集.才市の歌を,「聞く」,「疑い」など20の主題に分類して収録されている.各章の始めに簡単な解説がある.
なお,巻頭図版に収録されている才市の写真は,1922年(大正11年)に安楽寺で宣教大会があった時の記念写真(集合写真)にたまたま写っていた才市の写真.当時,才市は73歳,角のある肖像が描かれた2年後である.



4 『ざんぎとかんぎ: 浅原才市のうた』 妙好人石見の才市顕彰会

初刊:平成3年(1991). 図版7頁+V頁(まえがき)+137頁.

巻頭に,「新時代にこそ才市さんを」(波佐間正己), 「くわんぎしん」(朝枝善照), 「なむぶつは わしがぶつ」(藤見無極),
巻末に,浅原才市略年譜を付す.
図版は,角のある肖像,才市さんの「口あい」のメモ, 晩年の才市さんの写真(『ご恩うれしや』所収の写真とは別),才市さん晩年の家,本書に収録されたノート1,ノート2の写真.

上記『ご恩うれしや』発刊後に発見された二冊のノートに記された 約250首の歌を収める. 『ご恩うれしや』の続編に当たる.


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