宣教会は 弥陀の会
才市をほとけにする会で
ご開山さま わしが会
(鈴木, ノート 31, p.438)
宣教会というのは,1908年(明治41年)に結成された石東地域(島根県中部)を中心とする布教団体です.1908年というと才市さんは59歳,お念仏の喜びが口あい(詩)となって出るようになった頃で,才市さんは,多額の寄付をされるとともに,宣教会法座にも熱心にお参りされました.
写真は,1922年(大正11年)9月に当山安楽寺で宣教会大会があったときの集合写真の一部です.才市さんの角のある肖像が描かれたのが1920年ですから,ほぼ同じ頃の写真ということになります.小柄な方だったのですね(クリックすると大きく表示します).
宣教会は,先年,結成100周年を迎え,現在でも活動しています.当山でも,昨日,今日と,大田市の真浄寺さま(3日)と浜田市の超證寺さま(4日)をご導師(ご講師)にお迎えし,本年度の宣教会法座を開かせていただきました.3日は雨,4日は何とか晴れ間がのぞくという天気でしたが,門信徒の皆様もお参りくださり,良いご法縁を頂きました.
“お迎えして”,と言いましたが,実は,宣教会法座のご導師は,宣教会の方で割り当ててくださいます.つまり,こちらとしては座っているだけで,毎年,いろいろなご導師の方に来ていただけるという,実に有り難い法座です(横着なこと言ってますね^-^;).今年のご導師のお一人は宣教会の役員を務めていらっしゃる方でした.この点でも改めて感謝.ありがとうございました.
才市さんの歌は,「才市をほとけにする会」という句が要ではないでしょうか.仏教の目的は,この私がほとけにならせていただくことです.
【補足】
鈴木:鈴木大拙『妙好人 浅原才市集』.
それはあり難い法座ですね。
会所を勤めていただく寺の住職や坊守さんが、準備などに追われ
座につけないことがありますが、いつも申し訳なく思っていました。
この写真は見たことが有りましたが、宣教会とはそういう団体でありましたか、こちら(三河)でも講がたくさんありましたが、いまではほとんど消滅してしまいました。自発的に聴聞の場を作っていくことは大切ですね。
我が組には、「こころの元気塾」という青壮年の学びの場が毎年開催されていますが、門徒推進員を中心に運営され、毎年新しい同朋を生み出しています。この動きを寺単位に広げようとしていますが、まだまだといった感じです。宣教会に学んで行きましょう。また情報を流してくださいね。